理学研究科長
深瀬 浩一
 近年の科学の発展は機器分析装置の発展によって支えられており、一方で新しい科学に基づいて、新しい分析法の開発がされてきました。これからは、AIをはじめとする情報科学技術の発展にも支えられて、引き続き様々な新分析手法が開発され、科学の発展はますます加速していくものと予想されます。
 理学研究科における最先端研究を実施するためには、新分析法を含む高度な分析・解析技術の利用が不可欠です。そのために理学研究科では、技術部が中心となって、円滑な機器分析の利用などの最先端研究のサポートシステムを構築しています。その中には、分析装置利用のための教育、分析機器・設備のメンテナンス業務、ネットワークや液体ヘリウム製造などのインフラストラクチャーの整備が含まれており、理学研究科技術部は、以上の業務において中心的な役割を果たし、理学研究科における安定的な研究の実施に必要不可欠となっています。さらには東南アジア地区の大学との連携の一端として、ネットワークを介した遠隔の分析機器教育と装置利用がすでに始まっており、ここでも技術部は重要な役割を果たしています。これからも理学研究科技術部は、最先端研究の実施や機器分析教育、研究の国際化に大きく貢献していくものです。



技術長
谷口 一也
 2021年度から2年間技術長を務めることになりました谷口一也と申します。2019年から新型コロナウイルス(COVID-19)が世界的に蔓延し大阪大学も非常に大きな影響を受けています。テレワークや時差出勤の積極的な利用が呼びかけられ、技術部としても業務に支障が出ないよう配慮しながら対応を続けているところです。コロナ禍により急速にデジタル化、オンライン化が進み、それに対応すべく各技術職員がオンライン技術の修得に取り組んでおります。
 技術部が現在の4室に再組織化されて2021年度で7年目を迎えますが、技術部の意義、役割を再確認し、他の大学や研究機関とも連携しながら積極的な教育研究支援活動を行っていきたいと考えております。また、コロナ禍という非常に厳しい状況ではありますが、これまでも行ってきた地域貢献活動についてもより一層力を入れていきたいと思います。
 技術職員の業務は、教育研究の縁の下の力持ちとなることが多く、決して目立つものではないですが、皆様には是非、その活動の意義をご理解頂ければ幸いです。今後ともご指導、ご鞭撻を賜りますよう何卒よろしくお願い申し上げます。

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