IR - ラマン室の説明
IRとは赤外の英語infra-redのIとRをとったもので、ラマンはインドの物理学者の名前である。それぞれ、赤外線吸収スペクトルおよびラマンスペ クトルを表す。この部屋には、赤外分光器や、ラマン分光器を設置している。試料に、赤外線やレーザーを照射し、赤外線吸収スペクトルおよびラマンスペクト ルを測定する。これらのスペクトルを測定することにより、試料の同定や分子の構造をしらべる。

IR - ラマン室が管理している機器

NR1800ラマン分光器(日本分光)
分散型分光器、CCD及びフォトマルにより測定
温度変化5K〜300K、偏光測定
共鳴ラマン測定は、次のレーザにより測定が可能
Arレーザ:454.5〜514.5nm, 9波長
HeNeレーザ:632.8nm
色素レーザ:ローダミン 6G 575〜640nm
:DCM 620〜710nm

FTSー40V遠赤外分光器(バイオラッド)
分光器全体を真空にすることにより、短時間で遠赤外領域600〜50cm-1の測定が可能である。
ディテクターにシリコンボロメータ(液体ヘリウム使用)を用いることにより10cm-1まで測定が可能である。
偏光、反射測定が可能。
温度変化5K〜300K
FT/IR−6100(日本分光)
・FT赤外分光器
・液体、KBr disk、ヌジョール
・温度変化5K〜300K
・ATR測定
FTラマン分光器(バリアン)
・フーリエ変換ラマン分光器
・蛍光の多い試料に有効
・4000〜120cm-1
・YAGレーザ(1064nm)励起



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